『Why Are There Still So Many Jobs?』デヴィッド・オーター (David H. Autor)著 論文読書会開 催のお知らせ
2026年ノーベル経済学賞・最有力候補の代表論文を原典で読む――「なぜ仕事はなくならないのか」から、AI時代の労働と企業評価を考える
AIマネー大学株式会社(本社:東京都練馬区、以下「当社」)は、2026年ノーベル経済学賞の最有力候補と目されるマサチューセッツ工科大学(MIT)のデヴィッド・オーター(David H. Autor)教授の論文「Why Are There Still So Many Jobs? The History and Future of Workplace Automation(なぜ、これほど多くの仕事が残っているのか――職場の自動化の歴史と未来)」(『Journal of Economic Perspectives』2015年)をテーマとした論文読書会を開催いたします。
本読書会は、山中裕が少数株ドットコム株式会社より発表したプレスリリース『2026年ノーベル経済学賞を大胆予測――「実証革命の社会装填」と法・制度への実装が拓く新たな潮流』(https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000471.000158730.html)を受け、有力候補となる経済学者の代表論文を一本ずつ原典で読み込む「2026年ノーベル経済学賞候補 論文読書会」シリーズの第1回として実施するものです。初回は、大本命と目されるオーター教授の論文の中でも、数式をほとんど用いず、同教授の研究の全体像を最も平易に示した一本を取り上げます。
本論文は、「機械は人間の仕事を奪うのか、それとも豊かにするのか」という経済学で最も古く、かつ最も新しい問いに対し、産業革命以来200年におよぶ自動化の歴史と米国労働市場の実証データをもとに答えたものです。オーター教授は、コンピュータが代替するのは「学歴の低い仕事」ではなく「手順をルールとして明文化できる定型的な仕事」であることを示し、雇用が高賃金の専門職と低賃金のサービス職の両端で増え、中間の事務・生産職で減るという「労働市場の二極化(Job Polarization)」の構造を明らかにしました。
本論文の特徴は、科学哲学者マイケル・ポランニー(Michael Polanyi)の「私たちは語れる以上のことを知っている」という命題(ポランニーのパラドックス)を補助線に、なぜ言語化できない知識を要する仕事は機械化しにくいのか、そして機械学習はその限界をどこまで動かしうるのかを、専門外の読者にも読める形で論じている点にあります。同教授の「タスク・アプローチ」「二極化」「専門知(expertise)の再配分」といった一連の業績への入口として、また生成AI時代の労働と企業評価を考える出発点として最適の一本です。
本読書会では、タスク・アプローチとは何か、二極化はなぜ起きるのか、ポランニーのパラドックスと機械学習の関係、生成AIは中間層の仕事を再建できるのか、そして人的資本経営と投資家の企業評価軸への含意を主な論点として議論を行います。労働経済学、AIと雇用、人的資本経営、中長期投資に関心のある方にとって、有益な学びと対話の場となることを目指しています。
なお、本論文は『Journal of Economic Perspectives』誌のウェブサイトにて無料で公開されています(英語原文、https://doi.org/10.1257/jep.29.3.3)。事前にお読みいただいたうえでのご参加を推奨いたしますが、当日は山中裕が論文の要旨を日本語で解説いたしますので、未読の方もご参加いただけます。
論文URL:https://doi.org/10.1257/jep.29.3.3
■論文情報
著者:デヴィッド・オーター(David H. Autor)
題名:Why Are There Still So Many Jobs? The History and Future of Workplace Automation
掲載誌:Journal of Economic Perspectives, Vol. 29, No. 3(2015年夏号), pp. 3–30
論文URL:https://doi.org/10.1257/jep.29.3.3
■著者プロフィール
デヴィッド・オーター(David H. Autor)氏
マサチューセッツ工科大学(MIT)経済学部教授。学術誌『Journal of Economic Perspectives』の編集長(2009〜2014年)を務め、現在はMITの研究プロジェクト「Shaping the Future of Work(仕事の未来を形づくる)」の共同ディレクターを務めています。「労働市場の二極化」「チャイナ・ショック」「スーパースター企業と労働分配率の低下」など、技術や貿易が労働市場に与えた影響を大規模な実証データで解明した一連の研究で知られ、長年の共同研究者であるハーバード大学のローレンス・カッツ(Lawrence F. Katz)教授とともに、2026年ノーベル経済学賞の最有力候補の一人と目されています。
■開催概要
テーマ:『Why Are There Still So Many Jobs?』(著:デヴィッド・オーター(David H. Autor))論文読書会
シリーズ:2026年ノーベル経済学賞候補 論文読書会 第1回
講師:山中裕(AIマネー大学株式会社 コンサルタント兼学長)
開催日:2026年9月下旬
開催形式:Zoomオンラインウェビナー開催
参加費:無料(事前登録制)
対象者:投資家、経営者、経営企画・人事・人的資本経営のご担当者、経済学を学ぶ学生・大学院生、AIと雇用の関係に関心のあるビジネスパーソン
申込方法:aimoneyuniversity@aimu.info 宛てに、件名へ「『Why Are There Still So Many Jobs?』論文読書会参加希望」と明記してお申し込みください。
主催:AIマネー大学株式会社
■講師プロフィール
山中 裕(やまなか・ゆたか)
1976年東京都文京区生まれ、練馬区育ちの日本を代表する投資家。ADHDや難読症に苦しみながらも、独自の学習法を開発し、東京大学経済学部を総代で卒業後、コロンビア大学大学院(金融工学)修士号取得、ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス(LSE)に留学。
保谷硝子(現HOYA株式会社)創業者のひとり、山中茂の孫。世界的にも「テクノロジーのわかるアクティビスト」と評される一方、地道な銘柄研究により、2010年代初頭にNVIDIAに着目したほか、ブロードコムや、TSMC、モンスター・ビバレッジ、ノボノルディスクなどの銘柄を早期に発掘して、投資を実行し、極めて高いリターンをあげることに成功した。
日本国内では、株主提案実務を牽引し、2010年、HOYAに創業家株主として15議案の株主提案を提出。役員報酬の個別開示(45パーセント強の賛成)、社外取締役のみの経営会議設置、株主提案説明文字数の拡大(4,000字)など、ガバナンス改革を求める内容で、ISS・Glass Lewis・日本プロクシー・ガバナンス研究所の3社すべてから、複数の議案で、賛成推奨を受け、2011年にはハーバード大学法科大学院で講演し、その後も、みずほFG・MUFG・りそなHDなどでも40%台の支持を集める株主提案を実施した。
株主補助参加人として参画したハイアス・アンド・カンパニー(現くふう住まいコンサルティング)損害賠償請求事件で、2025年勝訴判決を得るなど、少数株主の権利行使でも実績を重ねる。現在、徳島県美馬市の株式会社河野メリクロンの筆頭株主としてスマート農業に注力。コーカサス地方のジョージア(トビリシ)では農業・病院・学校経営を展開し、代理出産などを含む医療サービスも手がけている。
投資ブラザーズ合同会社共同代表社員、少数株ドットコム株式会社共同創業者兼会長。世界の上場企業1,000社超、非上場企業200社超の株主。座右の銘は故・柴田保光投手の「チャンピオンに立ち向かって勝つことがプロの目標のひとつ」。30年来の日本ハムファイターズファンでもある。
■本読書会の関連資料
【山中裕が語る2026年ノーベル経済学賞 予測候補①】デヴィッド・オーター(MIT)――「技術は仕事をどう変えるのか」を、データで塗り替えた労働経済学者
株主提案権制限に反対の論陣をはる 代表 山中 裕が2026年ノーベル経済学賞を大胆予測――「実証革命の社会装填」と法・制度への実装が拓く新たな潮流
株主提案権制限に反対の論陣をはる 少数株ドットコム代表 山中裕がデヴィッド・オーターの「労働市場の二極化」を読み解く中長期投資ウェビナーを10月1日に開催
・論文(Journal of Economic Perspectives):https://doi.org/10.1257/jep.29.3.3
・MIT 経済学部 公式ページ:https://economics.mit.edu/people/faculty/david-h-autor
・ノーベル経済学賞 公式サイト(The Nobel Prize):https://www.nobelprize.org/prizes/economic-sciences/
【関連リンク】
男女産み分けドットコム:https://danjo-umiwake.com
CapitalJusticeLab:https://capital-justice-lab.com/
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