『Apollo AI』が医療法人永井病院で大きな業務改革を実現──電子カルテ MI・RA・Is(株式会 社シーエスアイ) × AIエージェントの、生成AI活用の基幹システム
創立100周年に向けたDX構想「NAGAI 100」の中核として、AI基幹システム「Apollo AI」を本格運用
株式会社Albatrus(代表取締役CEO:星野仙太)は、医療法人 永井病院(所在地:三重県津市、199床、以下「永井病院」)において、AI基幹システム「Apollo AI」を活用した院内の記録業務・事務業務の効率化に取り組まれていることをお知らせします。

弊社と医療法人永井病院(三重県津市)は、過去2年間にわたり汎用型生成AI「メディラク AI」を通じて、医療現場におけるAI開発および実証を共に進めてまいりました。これまで永井病院では、業務効率化を目指して汎用型生成AIの導入・活用を積極的に試みてきました。しかし、医療現場特有の複雑な業務フローや専門的なデータ処理においては「汎用型生成AIだけでは現場の課題を解決しきれない」という構造的な限界に直面していました。そこで、2年間の実証実験で得た知見とノウハウを凝縮した「第二弾」の取り組みとして、電子カルテに蓄積された院内データとAIエージェントを直接組み合わせる新システム「Apollo AI」を開発・導入いたしました。
■ 背景:DXプロジェクト「NAGAI 100」と「メディラクAI」の活用
永井病院は、地域医療に貢献し続ける病院を目指し、創立100周年に向けた包括的なDXプロジェクト「NAGAI 100」を2024年より強力に推進しています。その一環として医療DXを加速させ、2年間で計7つものAIシステム導入・検証を行ってまいりました。
その1つとして位置づけられていたのが、弊社と共同開発した汎用型生成AI「メディラクAI」です。「メディラクAI」の運用を通じて、現場における生成AI活用の幅広いユースケースを創出し、一定の業務削減効果を実現しました。しかし、医療従事者の業務負荷を真に軽減し、持続可能な病院運営を実現するためには、より医療業務の深部に踏み込んだAI活用が不可欠であるとの結論に至りました。
■ NAGAI 100の中核としての「Apollo AI」
こうした課題を解決するために誕生した「Apollo AI」は、電子カルテなどの院内データとAIエージェントをシームレスに組み合わせた「AI基幹システム」です。従来の「指示に対して回答を返すだけ」の汎用的な生成AI活用にとどまらず、医療現場の各ユースケースに特化した「AIエージェント」機能を独自開発。作業手順そのものをAIが自動で組み立てて実行することで、より圧倒的な時間削減効果を生み出します。また、従来の汎用ツールでは不可能だった電子カルテとの安全なデータ連携を実現したことで、患者情報や経過を踏まえた高度かつ幅広い機能の提供が可能となりました。
さらに、多くの医療機関がDXを推進する中で陥りがちな「部署ごとに異なるシステム・AIを導入した結果、院内でAIシステムが乱立し、管理が難しくなる上コスト面も圧迫される」という課題に対し、「Apollo AI」は病院全体のシステムを包摂する「基幹システム」として機能します。これにより、院内全体の業務をカバーする全体最適かつ費用対効果の高いAI活用を実現しました。
■ 電子カルテ MI・RA・Isとシームレスに連携

電子カルテデータの活用ができる基盤がないと、生成AIの活用において効果最大化ができないという課題も従来のAIではありました。今回の「Apollo AI」の導入においては、電子カルテ MI・RA・Isを提供する株式会社シーエスアイの協力のもと、シームレスなデータ連携を実現しており、より幅広く・より深く・より便利な機能を提供可能となっております。
株式会社Albatrusは、AIによる病院改革の効果最大化のために、この取り組みを全国の病院へと広げていきます。
■ 高い定着率と大きな導入効果
「Apollo AI」の導入により、永井病院では以下のような顕著な成果があらわれています。
① 主要業務における約95%の高い定着率
退院サマリ・看護サマリ・症状詳記といった、医療従事者の負担が大きい主要な文書作成業務において、現場での定着率が約95%という極めて高い水準を記録しています。 これは単にツールを導入しただけでなく、医療現場の職員自身がプロンプト(指示文)を素早く作成・修正できる柔軟な環境を整備したことによるものです。現場主導で自発的に新しいユースケースを探索し、変化する業務に常に適応させていく文化が形成されたことが、高い定着率につながっています。
② 職種を超えた幅広いユースケースの実現
職種を問わずAIを実装し、院内データを縦横無尽に活用できる基幹システムだからこそ実現可能なユースケースを多数生み出しています。
・医師:オーダリング情報やカルテの経過をAIが統合・解析し、外来診療前の迅速な予習を実現。
・看護師:他職種がカルテに記録した多角的な情報をAIがまとめ、質の高い看護サマリを短時間で作成。
・MSW(医療ソーシャルワーカー):スマートフォンを活用した音声AIにより、患者・家族とのヒアリングから退院支援業務を現場で効率化。
③ エージェントとタスクシフトによる業務プロセスの「変革」
従来のAI導入における最大の壁は、「既存の非効率な業務フローのままAIを使おうとして、業務自体がAIに最適化されていないこと」にありました。「Apollo AI」では、AIエージェントの自動化機能と人の力を最適に組み合わせることで、業務フローそのものを再構築しました。 既存の作業にAIをあてはめるだけでなく、AIエージェントによる業務自体の自動化や、医師からクラーク(医師事務作業補助者)や医事課へのスムーズなタスクシフト(業務移管)を実現。AI時代に適合した新しい業務フローを構築した結果、作業時間の削減だけでなく、書類の記載率向上や定着率の大幅な改善という多大な相乗効果を生んでいます。
【定量的な導入効果】
退院サマリ作成時間:従来 37分 ⇒ 3分(メディラクAI活用時:10分)
IC(インフォームド・コンセント)文字起こし:従来 15分 ⇒ 4分(メディラクAI活用時:7分)
■ 今後の展開 ─ 永井病院との共同開発
Albatrus創業時からの深い共同開発体制と現場知見を活かし、今後は単なる文書作成や音声認識の効率化にとどまらず、基幹システムだからこそ実現できる高度なデータ活用ユースケースを追求してまいります。
具体的には、医事課・薬剤部・看護部など、各部署・部門の専門業務に特化した高度なエージェント機能の開発をさらに推進いたします。一機能の提供を超えて、AI時代における「持続可能で新しい病院運営のあり方」を、永井病院とともに全国へ発信してまいります。
■ ユーザーコメント
医療法人 永井病院 院長 星野 康三 氏
> 当院は創立100周年に向け、「NAGAI 100」としてDXに取り組んできました。その中で「Apollo AI」はただのツール導入では終わらない「現場の改革」も含めたAI活用を推進でき、かつ将来的に病院を支えるインフラとして大変期待の大きいシステムです。実際に当院の現場では様々な変革を起こしており、この取り組みを院内だけでなく、地域・全国へ広げていければと思います。
■ 会社概要
社名:株式会社Albatrus
代表取締役CEO:星野 仙太
所在地:本社 三重県津市 / 東京オフィス 東京都新宿区市谷田町
事業内容:病院向けAI事業、SaaS事業
特長:地方総合病院発の現場力 × 東京大学発の技術力
■ お問い合わせ
Apollo AI 導入に関するご相談・お問い合わせは、株式会社Albatrus までお気軽にご連絡ください。
お問い合わせはこちら:https://www.albatrus.co/apollo-ai/contact
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